こんにちは。双子のトコトコ🐼(姉、京大卒)です。
さて、私トコトコは関東の県立高校出身ですが、東京大学ではなく、あえて京都大学を目指しました。
なぜわざわざ京大に行ったのか?振り返って書いてみます。
京都大学を目指そうか迷っている方、京都の良さを知りたい方の参考になれば幸いです。
なぜ京大を目指したのか?
1人暮らしがしたかった
これが圧倒的な理由です。
とにかく実家を出たいと思っていました。強烈に「自由になりたい」と心が叫びたがっていました。理由はよくわかりません。
当初は大学に行く気はなかったのですが、かといってやりたいこともない。働きたいわけでもない。
モヤモヤと悩んでいたところ、「大学に行けばなんとかなるよ」という学年主任の一言がきっかけで、大学に進学することにしました。
個人的には一人暮らしができればどこでもいいと思っていたので、周りに自然が多そうな北海道大学や信州大学がいいなぁと思っていました。
京大なら一人暮らしを許してもらえると思った
さて、一人暮らしをするために必要なのがスポンサーの説得。我が家の場合は祖父でした。
祖父からは「女は愛嬌があれば十分。大学に行かせるお金はない」とまで言われていました。
大学進学、しかも広地暮らしをするにはお金がかかります。説得するには正当な理由が必要です。
「京大ほど突き抜けた大学なら、許可が降りるかもしれない」
そう思いました。これなら祖父を説得できそう…!
さて、真っ当な理由を考えたはいいものの、祖父に話すのが面倒くさいと思って後回しにしていたら、母親が裏で言ってくれてたみたいです。母親の協力なくして京大進学なし。ありがたいです。
難関大学を目指すと先生に構ってもらえた
通っていた高校は、県立のほどほどの進学校。高校2年生の冬から、難関大学を目指す人のために課外授業や個別指導をしてもらえる特別サポートがありました。
中学時代から勉強ができることで自尊心を満たしてきたので、願ってもみない先生に構ってもらえるチャンス。これは難関大学を目指していると言うしかありません。
「難関大コースを希望する」に大きく丸を書いて、進路指導の紙を提出しました。
授業終わりや長期休暇中の課外授業や、個別の添削指導など、受験生よりも先生が大変なんじゃないか!?と思うくらい手厚いサポートをしていただきました。高校でお世話になった先生方には頭が上がりません。
妹と同じ大学に行きたくなかった
双子の妹と、生まれる前から高校までずっと一緒。
自分のアイデンティティがないのが長らくコンプレックスでした。そのため、大学は別のところに行きたいと思っていました。
どちらが先に大学を決めたのかはハッキリしていないのですが、ノソノソ曰く「私は京大に行くからあんたは東大ね」と言ったそうなのです。
うーむ、まったく記憶にございません笑。でも当時は今よりも性格が尖っていたので、言った可能性は高いです。
ノソノソは東大に行ってよかったそうなので、結果オーライということにしたいですが、どちらにせよ、すまぬ、妹!
関東から京大を目指して困ったこと
なぜ東大じゃないの?と聞かれる
関東に住んでいるのに、なぜ東大じゃないの?なんで京大なの?
これ、とてもよく聞かれます。
最初は前述のことをマジメに言っていたのですが、あまりに聞かれるので「中学・高校(どちらも公立)の修学旅行が京都で気に入ったから」と答えていました。
京都に強烈な思い入れがあったわけではないのですが、中高の修学旅行で京都って縁があるのね!だから京都なのね!と納得してもらえるような気がして。
でも実際は、一人暮らしがしたかったのと、難関大学があったのが京都だっただけです。
ちなみに、私の1個下の代から、高校の修学旅行は沖縄になったとのこと。京都でよかったです。
東大受験に比べて情報が少ない
関東には大学が多いので、わざわざ関西の大学を受ける人が少ない。よって、関東には京大受験の情報が圧倒的に少ないんです。
高校の先輩で東大か京大に受かった人といえば、だいたい東大。
学校で使っている過去問は、だいたい東大。
現役の時は、過去問の最初の方についている受験情報しか情報がありませんでした。(浪人の時は京大コースに通っていたので、情報がバンバン入ってきました)
今は前よりもネットに情報がいくらでも落ちているので、関東に住んでいても情報が入るので安心してください。もちろん私に聞いていただいても大丈夫です。
高校3年生の担任の先生に合格報告した際、「教え子で初めての京大生」と言われました。そんなに珍しいの?と思いました。
京大に入ってよかったこと
一人暮らしを満喫できた
他人に行動を制限されない、友達を家に呼べる、門限がない…
すべてを自分で決められる一人暮らしが楽しすぎました。圧倒的自由、万歳!
今まで料理や洗濯を自分でしたことがなかったので、全部ググるところからスタート。自活能力が身につきました。
大学進学のタイミングで一人暮らしができて、本当に良かったと思っています。生きる上で役立つ経験を積むことができました。
お子様がいる方は、親元を離れて一人暮らしをさせてみてください。圧倒的な成長を目の当たりにすることができます。
自由の風が吹いていた
「京大は自由」と言われますが、まさにそうだと感じました。
研究しようが、サークルに打ち込もうが、どんな格好をしようが、どう生きようが、すべてが自由。京都の街自体に学生が多いので、大人の目を気にせずに生きていけます。京大生活の独特の空気感は、森見登美彦氏の小説を読んでいただければと思います。まさにあの世界観です。ああ、楽園なり。
ちなみに、ノソノソは「東大ではそんなに自由を感じなかった」そうです。東京にあるからかな?と言っていました。校風の違いがあるみたいです。
自分の居場所を見つけられた
高校生までずっと「なんかここじゃない」という感情を抱いていました。
実家のあたりは何もないからつまらないし、東京は臭うから行きたくないし、なんだかなぁ…もっと住み良い環境はないのかなぁ…という違和感。
しかし、京都に来てから「ああ、私の居場所はここだったんだ」と思うようになりました。
山にすぐ行ける!というのが元登山部員にとっては天国ですし(関東は平野のため山が遠い)、鴨川はいつでも癒しを与えてくれます。自然と街のバランスが絶妙なんです。
さらに、ちょっと散歩すれば、パン屋、喫茶店、雑貨屋、古本屋がいたるところに。散歩が楽しいってなんて贅沢なんだろうと思います。道がまっすぐだから方向音痴でも迷うこともありません。
だいたいのところは自転車で行ける、街のサイズ感も気に入っています。
京都は人の良さも魅力です。京都は数多くの大学がある”学生街”の顔もあり、「学生さん」と呼んで可愛がってくれました。
関西の人って温かさがありますよね。関西弁のリズやテンポの良さも心地よいと感じています。
最後に
土地が肌に合う・合わないはあると思っていて、私は圧倒的に京都が肌に合っていました。
今住んでいるところになんとなく違和感を抱いているようなら、他のまちにも行ってみることをおすすめします。もっと住み良い場所があるかもしれません。もしかしたら海外かもしれませんよ。
私は京大に入って、京都に住めて、本当に良かったと思っています。
一度住んだら虜になる街、京都。ぜひ京都にお越しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
有益な情報を発信していきますので、今後とも双子をよろしくお願いいたします🐼